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2007年04月20日

一回忌

H19-04-20-03.jpg
 あれから・・・・・
 もう一回忌になるのか・・・・・・

 すでに記憶の中の1ページに過ぎぬと思っていたのですがね。
 やはり、どこか消しきれないシミの様な物が、頭のどこかにこびりついて落ちてくれません。
 それが何であるかを今更説明するのは野暮と言うものでしょう。
 記憶の本質が後悔であるように。
 思考の本質とはすなわち、整理する為の理由。
 言い換えるなら、忘れるに足るだけの理由を探すことなんでしょうね。

 忘れたくても忘れられない事がある。
 それがどれ程重要であるかを外部から知る事は出来ない。
 どれ程の意味を持つのかを、本人以外が知る事は不可能だから。
 疑似体験などといったところで、それは自ら本物ではないと白旗を揚げているようなもの。

 あの時。
 あの沿線で何を見て、何を感じて、そして、何を諦めたのか。
 その心の整理を何となく終えたような気がします。
 廃止直後の頃に感じた言い様の無い理不尽さとか無念さではなくて……
 例えばそれは輝きを失おうとしているレールの脇に芽を出した草花の若葉であったり。
 厳しいを冬を越えて春を謳歌するフキノトウだったり。
 北を目指し旅立つ渡り鳥だったり。

 鉄道が無くてもここには何の問題も無い。
 問題だと言っているのは人間だけであって、この大地にとっては些細な問題でしかない。

 自らに言い聞かせるように語ってきたことが、気が付けば自分の中の1ページになっている事に自ら気が付くとでも言うのでしょうか・・・・
 白髪の老婆が無念そうに見ていたのは銀河線なのではなく、衰退している地域そのものだったんじゃないかと、最近そんな風に思えてきました。

 一回忌を弔う為に、今日はちょっとだけ贅沢をしてエビスの瓶を買ってきた。
 缶で飲むビールとは一線を画す深い味わいに喉を鳴らす。
 ゆっくりと衰退する北海道の現状を思えば、無駄なものは早めに切り捨てた方が良い。
 地方の地域ローカル輸送において、もう鉄道は必要無いんだ。

 悲しいけど、それが現実なんですね。

投稿者 風来坊 : 2007年04月20日 23:22

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