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2007年02月20日
大誉地
大誉地
この駅へ行こうと言い出したのは酒の師匠こと酒呑童子氏だった。
行きたいく無い訳はない。
でも、気が重かった。
この駅は・・・・
あまりに良い雰囲気の駅だった。
老朽化が進む駅本屋の風情。
その風格あふれる居住まい。
そして何より、線路の角度が絶妙だ。
あの時にも見た夕焼けがあった。
茜の空に見た駅の生気。
呼吸感とでも言うような物。
それが微塵もありません。
上手く表現出来ませんが・・・・
簡単に言えば、
魂が抜けていたように思えました。
この駅に宿っていた魂です。
万物に魂は宿るはず。
私はそう思います。
その魂が何であるか
それを論ずるのは無意味でしょう。
ただ、確かに感じるものがあるはず
たとえそれが・・・・
無機的なものであったとしても。
・・・・それは使命であったり
・・・・それは目的であったり
・・・・それは理由であったり
そこにそれがある必然性。
その全てが抜け落ちていました。
かつて列車を迎えた駅名表は失われていました。
来る筈の無い利用客を待っていた待合室はもぬけの殻でした。
軌道の輝きも失われていました。
でも、あの時見た大誉地駅の、あの誰もいないホームの上。
沢山の利用客でごった返していた時代の余熱みたいなものを感じた一瞬は、まだ覚えています。
記憶の中の大誉地駅は、まだ現役だった。
なんとなく、行かないほうが良かったと思ったのですが・・・・・
引きずる物を断ち切るための巡礼だと割り切りましょうか。
過去を振り返ってばかりだと、いつか過去に食われるでしょうか・・・・
投稿者 風来坊 : 2007年02月20日 18:48
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