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2007年02月18日

あなたに逢えて

 見たいような…
 見たくないような…
 それが本心でした。

 分かっていた事なんです。
 この沿線を走りながら見覚えの有る撮影地を一つ一つ巡り、何度も…
 そう、何度も、不覚にも涙しました。


 あえて書きます。
 こんなド田舎のローカル線が廃止になろうが、永久に失われようが、私の人生に何ら影響を与えるものじゃ無い筈。
 関東の南岸に住み、ここで生きていこうと根を下ろしている私に取って、過疎に悩む北海道の山村がどうなろうと、正直、知ったこっちゃ無い筈です。

 でも
 この打ちひしがれる程の無力感は一体なんだ?

 どれ程自分に言い聞かせて諦めた筈なのに…
 まるで、別れた女(ヒト)の笑顔を思い出すような、この罪悪感はなんだ!

 1回の表の時点で海を渡った某背番号29がボコスカに打たれて大差のゲームを見ているかのような、この圧倒的屈辱感は何なんだ!!

 理由は言うまでも無く分かっている。
 いまさら穿り返して飲み屋の片隅でグチグチと見っとも無い言を垂らす酔っ払いみたいな敗残者にはなりたくない。
 でも、あえて言いたい。
 うん、そうです。あえて言いたいわけです。
 あなたに逢えて本当に良かった。
 当時もそう思ってました。でも、今も、そう思っています。

 遠い日。
 いや、実際には大して遠くはありません。
 しかし、すでに心の中の1ページとしてファイリングを済ませた記憶の階層は、はるか深いところへ沈めてあります。
 そのページが浮かび上がってきました。

 ここで、この駅を見た記憶がファインダーの中に見えた気がしました。
 氷点下の大気にガタガタ震えながら。
 夜明け前の空を見上げながら。
 青く染まった影の部分を気にしながら。
 素手で触れぬ三脚を弄りながら。
 列車を待った日の記憶。

 歴史の1ページになった北海道のローカル線群の、その残滓とも言えるここへ邂逅出来た悦び。
 嬉しくて、嬉しくて、言葉にならない…………


※御存知、酒の師匠こと酒呑童子氏のBlog『新・さすらいびとの子守唄』へトラックバックしています。

投稿者 風来坊 : 2007年02月18日 22:37

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コメント

ぱれおさん おばんでやんす♪

 はい、ぶっちゃけ影響されまくりです。
 ますますダメ人間一直線なんで、そろそろ泥沼から足を洗いたいところなんですが(爆)

 今更に思うカットは多いですが、当時それを撮れていた所で気が付くかどうかは別の次元の問題なんだなと思うようになりました。
 今なら見える物、今なら評価できるアングル、そして、今なら心の琴線に触れる光景。
 それら全てがあの沿線の光景に影響された自分の一ページなんだなぁと思う次第です。

 う~ん
 やっぱ影響されてます(^_^;

投稿者 風来坊 [TypeKey Profile Page] : 2007年02月23日 22:57

人生に何も影響ない?しっかり影響されていますね(^^;
長い目で見れば影響ないかもしれませんが、いま一時は確実に影響を及ぼしています。
 でも趣味で通うとはそういうことなのでしょう、きっと。。

投稿者 ぱれお : 2007年02月23日 08:04

JZX81さん まいどです♪

 先日のニュースで見たのですが、あと10年ほどで消滅する集落が日本中に100箇所以上あるとかだそうです。
 ローカル線の衰退は撮影派趣味人にとって、まさに断腸の思いなのは間違いないところ。

 ただ、それを飛び越えてもっと大きな視点で見るとき、ローカル線が結んでいた集落ですら消えてなくなると言う現実を突きつけられた気がしました。
 鉄道が廃止されると集落が滅びるなどとよく言われていますが、この路線では線路を残し集落が蒸発したように消え去っているところを何箇所も見ています。

 いつの日か振り返る時の為に。
 油断無く撮影して行こうと、改めて再認識した次第です。
 何度も通って、初めて見えてきた沿線の色んな表情。
 ただ、空しいだけでした。

投稿者 ふうらいぼ : 2007年02月21日 15:25

自分の力の及ばない所で起きた現実に向き合うと、
無力感に苛まれたり空虚な事実を直視するのが辛くなることって
よくあることだと思います。あのお祭り騒ぎのような日々が
嘘の様に静まり返った沿線を巡るのがどれほど切ない事か。
やりきれない想いと共に溢れ返る思い出と現実のギャップは
立ち会った方でないと共有できない気持ちでしょう。
ですがもう戻って来ない過の日の出来事を記録として昇華された
だけでも銀河線の存在意義があったのでしょう。
私は縁が無く銀河線との関わりは持つことは出来ませんでしたが、
銀河線に引き寄せられた管理人さんは、ある意味銀河線に
見初められた方なのでしょう。素晴らしい絵の数々は銀河線を
愛して止まない管理人さんへのプレゼントだったのですね。

投稿者 JZX81 [TypeKey Profile Page] : 2007年02月19日 21:46

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